新語・流行語大賞のノミネート語が決定されたようです。
新語・流行語大賞といえば年末の風物詩で今年も終わりが近づいていることを感じます。ノミネートされた言葉を見てみいくと、今年どんなことがあったか思い出してきますよね。
一方で「こんな言葉知らない」「わからない」と疑問符が浮かぶ言葉も中にはあったのではないでしょうか。
今回は今年の新語・流行語大賞のノミネート語が、どのような審査基準で選ばれているか調べていきたいと思います。
新語・流行語大賞について
新語・流行語大賞のノミネート語が今年も発表されました。まずは新語・流行語大賞について簡単に紹介します。
この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。(ユーキャン新語・流行語大賞公式サイトより)
というものだそうです。今年もいろいろな出来事がありましたよね。正月から大地震や飛行機の着陸事故が発生するなど波乱の幕開けでした。
流行語とともに今年を振り返ってみるのもいいかもしれません。
ここで気になるノミネート語や疑問符が浮かんでしまう審査基準について調べていきたいと思います。
今年のノミネート語は!
今年の新語・流行語大賞のノミネート語は以下の30個の言葉が選ばれました。
今年新たに発行された「新紙幣」や一時期SNSを席巻していた「猫ミーム」、そして最近話題となった地面師の中のワンフレーズ「もうええでしょう」など今年を代表する言葉が選出されています。
一方で筆者も「知らない」「聞いたことがない」単語がいくつか選出されていました。
- 情報源が多様化していて、みんなが知ってる言葉や音楽が減ってきていると思う。
- この流行語大賞で言う流行語の定義がよくわからない。
- 石丸伸二さんが入っていないのも解せない
- 『新語・流行語大賞』そのものが年寄りが決める年寄りのための旧メディア向けの賞だから、若い人から見て首を傾げるのもしょうがない気がします (Yahooニュースより)
Yahooニュースのコメント欄でも筆者と同様の考えを持った人たちが数多くコメントしており、否定的な意見が多数見られました。
一体どうしてみんなが賛同できるノミネートとなっていないのでしょうか。
審査基準は?審査員はだれ?
選出基準に疑問が残る新語・流行語大賞のノミネート語ですが一体「だれ」が「どんな基準で」選出しているのでしょうか。
『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。(ユーキャン新語・流行語大賞公式サイトより)
新語・流行語大賞の公式ウェブサイトに上記のように記述してありました。
新語・流行語大賞に関しては選考委員会存在しており、選考に関与しているようです。
メンバーは以下の通り。
- 金田一秀穂(杏林大学教授)
- 辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
- パトリック・ハーラン(お笑い芸人)
- 室井滋(俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)
- やくみつる(漫画家)
- 大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)
トップテン、年間大賞語の選出に関して、選考委員の辛酸なめ子さんがインタビューを受けている記事があり詳細に記載されていました。
Qユーキャン新語・流行語大賞のトップテンや大賞が決まっていくプロセス Aその年の新語・流行語大賞が世の中に発表されるのは、ノミネート30語が発表された時だと思うんですが、その前に、現代用語の基礎知識という本がありまして、そちらに掲載されている中から選ばれるというのが基準になります。なので、こちらの編集者の方が選んだ60語ぐらいがあって、そこで選考委員が“他にもこの言葉が流行ってるんじゃない?”というのをちょっと足して、その後、会議をしていく感じです。
選考委員は大賞までは決めずに10語までは決めるみたいな感じです。大賞は編集部の方がバランスを考えて、決められるのかなと (文化放送より)
辛酸なめ子さんによりますと「現代用語の基礎知識」という本から編集者の方々が選んだものから、選考委員でさらに候補を検討していくようです。
また年間大賞に関しては選考委員は関与せず、編集部が決定しているようです。その際の選考基準等は明確にはわかっていません。
Q大賞が発表された後に、流行りそうな言葉が滑り込むみたいなことは難しいんですか? A現代用語の基礎知識に掲載されていないんですよね。予知能力がある人がブラボーとか書いてたらいけると思うんですけど (文化放送より)
またこのような回答もありました。どうやら選出されるには「現代用語の基礎知識」に掲載されている必要があるようです。
いくら流行していても現代用語の基礎知識に掲載されていなければ意味がないんですね。
ノミネートされていない流行語は?
「もっとこの言葉の方が流行していたでしょ!」と思った言葉ありませんか?
今年を振り返る意味でも「懐かしい」「盛り上がった!」という言葉を見ていきましょう。
1.無課金おじさん
無課金おじさんことユスフ・ディケッチ選手。パリ五輪の射撃混合エアピストルにて周囲の選手が様々な装備をする中何も装着しない姿が「無課金」と話題になりましたね。なんと銀メダルも獲得されています。
2.石丸伸二
今年の東京都知事選に出馬され大きく知名度を上げられた石丸伸二さん。小池百合子さんと蓮舫さんの一騎打ちかと思われた中でSNS等も駆使され、大躍進されていました。
東京都知事選後は「石丸構文」も話題になり一躍時の人となりました。
3.闇バイト
こちらは比較的最近の話題になるのではないでしょうか。高額な給料を目当てに違法なバイトに走る人が増加しているようです。選考時期から考えても闇バイトに関しては選考語に流行りだしたのかもしれませんね。
筆者が流行ったなと思うものを取り上げてみました。
みなさんも是非今年は流行った言葉を思い出し、今年を振り返ってみてはいかがでしょうか!
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