昨今、米価格の異常な高騰と品切れが続く中、米を多く仕入れて転売するものまで現れてきました。
しかし、ここにきてXのあるポストが拡散されています。
果たして、転売ヤーから購入してもお米は大丈夫なのでしょうか?
お米の転売
現在、米価格の異常な高騰と品切れが続く中、お米の転売が蔓延しております。
そもそもなぜ米不足?
そもそも現在、なぜお米が足りていないのでしょうか?以下にまとめました。
- 需要量の減少を見込み生産量を抑える政策を立てたが、実際の需要変動に対応できず、供給量が減少。
- 猛暑によりコメの品質が低下し、市場に出回るコメの量が減少。
- 訪日外国人観光客によるコメ消費量の増加
- 小麦価格の高騰や、南海トラフ地震への備蓄需要
米不足の根本的な原因は、1つ目の理由である減反政策による供給量の抑制であり、そこに猛暑やインバウンド消費などの要因が複合的に絡み合って、今回の事態を引き起こしていると考えられています。
スーパーでも米が棚からなくなっている様子が連日ニュースなどで報道されていました。
“それならたくさん作ればいいのでは?”と思う人もいるはずです。
しかし、そう簡単には解決しないようです。
なぜたくさん作らないの?
米の作成を管轄している農林水産省はなぜ、米をたくさん作らないのでしょうか?
それは以下の理由によって、生産者と米の特性、米価格の維持をしているからです。
1. 米の消費は限られている
- 人間の体質的に、一度に大量の米を食べることは難しい。
- 他の食品と比べて、米の消費量は価格変動の影響を受けにくい。
2. 米の生産は調整が難しい
- 米は年に一度しか収穫できないため、需要に合わせてすぐに生産量を調整することが難しい。
- 天候や災害によって生産量が大きく変動するリスクもある。
3. 価格の安定が重要
- 米の価格が大きく変動すると、農家や消費者に大きな影響が出てしまう。
- 供給過剰になると米価が下落し、農家の収入が減ってしまう。
- 供給不足になると米価が上昇し、消費者の負担が増えてしまう。
つまり多く作成したら、米価格が下落してしまい、少ないと高騰してしまうということですね。
日本国民、みんなが食べるものだけあって需要と供給のバランスが非常に難しいということは理解できました。
今回はその需要と供給を見誤ってしまったということのようです。
そして供給不足にかこつけて、米の転売をビジネスにする、いわゆる転売ヤーが現れたという始末です。
転売ヤーから買うコメの危険性
正規に流通しているお米を購入するにはなんら心配はありませんが、食べ物であるお米を知らない人から買うのはかなり不安だと思います。

これはアメリカでの話ですが、米をフリーマーケットで購入し、食べたのちに急性肝不全を発症してしまい還らぬ人となってしまったというニュースがありました。
米の備蓄環境によっては、カビ生えたり、ネズミや害虫が野放しにされているところだってあるかもしれません。
2022年にも米の備蓄環境に問題があり、連日ニュースで取り上げられていました。
このような環境にあるお米には菌やウイルス、害虫などがわんさか湧いてしまいます。
劣悪な環境のお米の危険性
どのような危険性があるのでしょうか?
微生物
- カビ: アフラトキシンを産生するカビ(アスペルギルス・フラバスなど)や、その他のカビ毒を産生するカビが発生し、食中毒の原因となることがあります。
- 細菌: セレウス菌などの細菌が増殖し、食中毒を引き起こす可能性があります。
- ウイルス: 米自体にウイルスが付着・繁殖することは一般的ではありません。しかし、保管状況によっては、ネズミなどの動物が媒介するウイルスが付着する可能性は否定できません。
有害物質
- カビ毒: カビが産生するアフラトキシンなどの有害物質は、肝不全や肝臓がんなどの原因となることがあります。
- 農薬: 保管状況によっては、以前使用された農薬が残留している可能性があります。
生物
- 虫: 貯穀害虫と呼ばれるコクゾウムシやメイガなどの虫が発生し、米を食害したり、糞や死骸で米を汚染したりします。
- ネズミ: ネズミが侵入し、米を食害するだけでなく、糞や尿で米を汚染する可能性があります。また、ネズミが媒介する感染症のリスクもあります。
このようなリスクがあるため、非正規のルートにない転売された米を買うのは危険な事がわかります。
ただ全員がそうでない場合もあるので、購入する場合は自己責任になりますね。
まとめ
今年度の教訓を生かして、今後はこのような事がないようにしていただきたいですね。
やはり、お米は美味しいので毎日食べたいものです。
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