キャッシュレス決済サービスとして広く利用されているPayPayのグループ機能と割り勘請求を巡り、今、SNSを中心に困惑の声が広がっています。
全く知らない他府県の人に勝手にグループメンバーに入れられ割り勘請求きた。
といった体験談が報告され、ユーザー間に不安が広がっているのです。
便利なはずの割り勘機能が、なぜこのような事態を引き起こしているのでしょうか?本当に「勝手に引き落とし」は起こりうるのでしょうか?
割り勘機能
PayPayアプリには、「送る・受け取る」機能の中にグループを作成できる機能があります。このグループ機能を使うと、複数人で割り勘をする際に便利です。

PayPay株式会社は、「送る・受け取る」機能内のグループチャットで、複数人での割り勘が便利に利用できる「グループ支払い」機能(※1)の提供を開始しました。
本機能の提供開始により、ユーザーはグループのメンバーに対して、それぞれの支払い額を設定でき、どのメンバーが支払い済みなのかを視覚的に確認可能なため、受け取り漏れを防げます。
PayPay公式サイトより引用
- 支払い方法の選択:支払いを行う人がPayPayアプリを開き、「送る・受け取る」メニューから「割り勘」を選択します。
- 参加者の選択:割り勘に参加するPayPayユーザーを選択します。連絡先や近くのユーザーから選択できるほか、後述するグループを指定することも可能です。
- 合計金額の入力: 支払う合計金額を入力します。
- 割り勘方法の選択:均等割り(合計金額を参加人数で均等に割ります。)、金額指定(参加者ごとに異なる負担額を指定できます。)
- 請求の送信:割り勘内容を確認し、参加者に請求を送信します。
- 支払い: 請求を受け取った参加者は、PayPayアプリの通知や「送る・受け取る」画面から請求内容を確認し、PayPay残高などから支払います。
被害内容
被害内容:全く面識のない、しかも居住地も異なる可能性のある人物から、突然PayPayのグループに招待された。そして、身に覚えのない割り勘請求が届いた。
被害にあった方は拒否をしたため、実際に払わずに済んでいます。
なぜこのような事態になったのでしょうか。
招待機能の悪用:グループ作成者は、PayPayアカウントを持っていれば誰でも招待できる仕組みを悪用している可能性があります。無差別にIDや電話番号を入力したり、何らかの方法で入手したIDリストに基づいて招待を送っているのかもしれません。
誤招待の可能性:友人等と割り勘をしようとなり、電話番号などからメンバーに加え、割り勘を行おうとしたところ、電話番号やIDを打ち間違えてしまったケースも考えられます。
被害に遭わない方法
前章で解説したような、見知らぬ人物からのグループ招待や割り勘請求といった被害に遭わないためには、PayPayアプリのプライバシー設定を見直すことが重要です。
特に、「PayPay ID」と「電話番号」による検索を制限することで、意図しない人からの接触を避けることができます。
- これらの設定を無効にしても、すでに友だちになっているユーザーからの連絡や請求は引き続き届きます。
- グループに招待された場合、たとえ検索設定を無効にしていても、グループへの参加・不参加の選択は可能です。身に覚えのないグループへの参加は控えましょう。
まとめ
PayPayの割り勘機能で、知らない人からグループ招待や請求が来る事例が報告されています。悪用の可能性や入力ミスも考えられますが、身に覚えのない招待や請求は無視・拒否が鉄則です。
対策として、PayPay IDと電話番号の検索設定を無効にしましょう。
不審な場合はPayPayサポートに連絡し、安全な利用を心がけてください。
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