【頭おかしい?】マコモ風呂が話題!お風呂の湯を変えない事は危険?【衛生面は?】

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寒い時期になりお風呂に浸かることが欠かせなくなってきた今日この頃。

毎日お風呂に入ると水道代やガス代が多くかかってしまい家計に響きますよね!

この問題を解決する、あるものがSNSで話題になっています。

それは「マコモ」と呼ばれるものです。

これをお風呂に入れることで1年以上浴槽の湯を変えずに入ることができるようです。

ですがお湯を変えなくて本当に大丈夫なのでしょうか?

そこで詳細に調べ深掘りしていきたいと思います!

この記事からわかること!
  • マコモ湯とは
  • キレイなの?
  • 安全面、衛生面は?

マコモとはなに?

名前:マコモ(真菰)

分布:東アジア、東南アジア

生息地:沼や河川、湖などの水辺に群生

マコモは日本では全国どこでも見ることができる多年草の植物になります。

古くから食用や薬用として利用されてきた歴史があり、近年ではその健康効果に注目が集まっています。

マコモには、豊富なミネラルやビタミン、食物繊維などが含まれており、デトックス効果や美容効果が期待されています。

そして現在最も注目されているものはマコモから得られるマコモ菌というものです。

マコモ菌は、400度という高温で沸騰させても、凍らせても生存する驚異の生命力を持ち、人体に有害な物質を分解する力や、血液の浄化と免疫の活性化に有効な力を持っています。体内やお湯の中で活性化するため、飲み続けることで自然治癒力が高まり、アトピーや高血圧、肝臓病や糖尿病、婦人病や喘息など、さまざまな症状が改善します。

ジザニア専門店より引用

マコモ菌はスピリチュアル的なものではなく自然界で存在する桿菌の一種です。

マコモの根や葉に生存し、主な用途は以下になります。

マコモ菌の利用
  • 食品分野:マコモ菌の発酵食品や、マコモ菌を配合した健康食品などが販売されています。
  • 環境分野:水質浄化や土壌改良など、環境問題の解決に役立てられています。
  • 化粧品分野:マコモ菌の持つ保湿効果や抗酸化作用に着目し、化粧品に配合されることもあります。

マコモ菌の効果

マコモ菌には以下のような効能が期待されると言われています。

浄化作用:有機物を分解する力が強く、体内の老廃物や有害物質を排出するデトックス効果が期待できます。

免疫力向上:マクロファージを活性化させ、免疫力を高める効果が期待できます。

抗酸化作用:活性酸素を除去し、細胞の老化を抑制する効果が期待できます。

腸内環境改善:善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できます。

どのような作用機序でこれらの効能があるのか論文検索をかけてみたところ(Zizania latifolia Bacteria)、私が調べた限りでは見つけることができませんでした。

しかしマコモの抽出成分にはは「抗肥満症」「抗酸化」「抗炎症作用」「アレルギー抑制作用」があることがきちんと報告されています!

また民間レベルでは肌や歯の美白効果があるとされ商品開発も行われているようです。

お風呂の湯を変えなくても大丈夫?

さて本題に戻りたいと思います。

まずマコモ湯は黒いです!ゴミや汚れが熟成されているわけではありません。

そしてマコモ湯の商品には実際にお湯を変えなくてもいいという表記があります!

ただ、毎日変えないということは髪や皮脂、汚れはどうなっているのでしょうか?

そもそも毎日お風呂を変えない場合の懸念点は何でしょうか?

湯を変えない場合の懸念点
  • 皮脂や垢の蓄積:毎日シャワーを浴びたり、体を洗ったりしても、皮脂や垢は完全に洗い流されません。お風呂のお湯を毎日変えないと、これらの汚れが浴槽に蓄積し、雑菌の温床となります。
  • 髪の毛の汚れ:髪の毛に付着したスタイリング剤やほこりなどの汚れも、お湯に溶け出し、浴槽に蓄積します。
  • 雑菌の繁殖皮脂や垢、髪の毛の汚れなどが混ざり合うことで、お風呂には様々な種類の雑菌が繁殖しやすくなります。
  • 皮膚への悪影響:雑菌が繁殖したお湯に長時間浸かると、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。かゆみ、湿疹、ニオイなどが発生する可能性があります。

これらをマコモ菌はすべて駆逐してくれるのでしょうか?

マコモ菌は、有機物を分解する能力が高く、お風呂の水を浄化する効果が期待できます。しかし、全ての汚れや菌を完全に除去できるわけではありません。マコモ菌は、皮脂や垢などの有機物を分解する際に、アンモニアなどの刺激臭を発生させる場合もあります。

マコモ菌を過信しすぎないよう気をつけましょう。

安全面、衛生面の注意点

呼吸器専門医です。

【浴槽の水を長期間変えないで使用するのは絶対にやめましょう】

☆動画内容について

この動画では「マコモ湯が雑菌の繁殖を抑える」と言っていますが、まず大前提として、水質調査を行い雑菌の繁殖が抑えられることを科学的に確認したデータを提示できていますか?この投稿者自身、実際に確認されているのでしょうか。

たとえ1個人のデータがあったとしても、それが科学的に十分な裏付けを持ったものかは別問題です。科学的根拠が明確でない情報を基に、他人を病気のリスクにさらすような行為を広めることは非常に危険です。もしそれによって誰かが健康被害を受けた場合、発案者だけでなく情報を拡散した人にも責任が生じます。

☆浴槽の水を長期間変えないことの危険性

浴槽の水を1日放置するだけで、微生物は数千倍に増えるとされています。その結果、特に湿った環境を好む菌が増殖し、感染症や肺炎を引き起こすリスクが高まります。以下に主な菌について簡単に触れます。

  1. レジオネラ菌
    約20~50℃で増殖し、浴槽や配管内のぬめりに生息します。
    ホテルや病院、公衆浴場ではレジオネラに関する厳密な水質管理が義務付けられています。
    レジオネラ菌による肺炎は重症化しやすく、場合によっては命に関わることもあります。
  2. 緑膿菌
    湿った環境で繁殖しやすい菌です。
    健常者には通常無害ですが、高齢者や免疫力が低下している人が感染すると治療が難航し、予後が悪化する可能性があります。特に、近年は抗菌薬が効きにくい「多剤耐性緑膿菌」が医療現場でも問題となっています。

これら以外にも、非結核性抗酸菌などさまざまな微生物による気道感染を発症するリスクがあります。

☆適切な対策

浴槽の水を長期間張りっぱなしにしないことが最善の予防策です。定期的に水を入れ替え、浴槽を清潔に保つよう心がけてください。

X(旧Twitter)より引用

専門医がこのように答えていました。

ただここで仰っている多剤耐性緑膿菌は熱には比較的弱く55℃1時間で死滅します。

レジオネラ菌は60℃5分程度で死滅します。

もし長く使用するならそのくらいの温度まであげれば問題なさそうですね。

なので一般家庭ではお湯を張り替えた方がお得なのではないでしょうか?

オートクレーブがある家庭はそれを使いましょう。滅菌すれば問題ありません!

70年間変えていないお湯も!

なんと中には70年間もお湯を変えていないマコモ風呂があるようです!

飲んでも目を開けても問題ないようですね!

まとめ

筆者は正直、数日変えていない湯槽に入るのは気が引けてしまいます。

みなさんはどうですか?

もし水道代で悩んでいる場合は試してみてはいかがでしょうか。

ただし自己責任でお願いします!

コメント

  1. 匿名 より:

    イカれてんのか…

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