高校受験、それは人生の岐路。誰もが平等に、自分の可能性を最大限に試したいですよね。でも、今の公立高校入試制度、ちょっと待った!って感じませんか?
多くの都道府県で採用されている「単願制」。
もし第一志望に落ちたら、選択肢は私立高校のみ…。経済的な理由で、本当に挑戦したい高校を諦めざるを得ないのです。
もっと公平な入試制度はないのか?
そんな疑問に答えるべく、今、注目されているのが「DA方式(受け入れ保留アルゴリズム)」!
一見難しそうな名前ですが、実は画期的なシステムなんです。
この記事では、DA方式がどのように高校受験の未来を変えるのか、その仕組みやメリットをわかりやすく解説します。
単願制のデメリット
公立高校の単願制には、以下のようなデメリットが考えられます。
1. 受験機会の制限
- 単願制では、1つの公立高校しか受験できないため、不合格だった場合、選択肢が狭まります。
- 特に、経済的な理由で私立高校への進学が難しい家庭の場合、大きなリスクとなります。
2. 志望校選択の制限
- 難関校に挑戦したい生徒でも、不合格のリスクを考慮して、安全圏の高校を選ばざるを得ない場合があります。
- これにより、生徒の可能性を十分に引き出せない可能性があります。
3. 情報格差による不公平性
- 受験に関する情報が少ない場合、自身の学力に合った適切な高校を選択することが難しくなります。
- 特に、塾に通っていない生徒や、保護者が受験に詳しくない場合に不利になる可能性があります。
4. 高校側のミスマッチ
- 単願制では、生徒の入学意欲が必ずしも高いとは限らないため、高校側とのミスマッチが生じる可能性があります。
- これにより、入学後の生徒の満足度や学習意欲が低下する可能性があります。
5. 経済的負担の増加
- 公立高校に不合格だった場合、私立高校を受験する必要があり、受験料や入学金などの経済的負担が増加します。
- これにより、経済的に困難な家庭の生徒が、進学を諦めざるを得ない可能性があります。
DA方式(受け入れ保留アルゴリズム)とは
そんなデメリットがある単願制の受験方式に取って代わる良い受験方法があると河野太郎氏がポストをしていました!
それが「DA方式(受け入れ保留アルゴリズム)」というものです。
河野太郎氏がこちらについて詳細に説明しています。
以下全文を記載しますが、長いので読み飛ばして概略は下をご覧ください。
現在、ほとんどの都道府県では、公立高校の入試に単願制、つまり一人の生徒が一つの公立高校にしか出願できない制度をとっています。
単願制には、公平性の観点から大きな問題があります。
単願制の下では、家庭の経済力に不安がある生徒は、難関校に挑戦したくても落ちた時には私立しか選択肢がなくなるので、安全なところを受けざるをえなかったり、塾に行っていない生徒は、受験に関する十分な情報が得られず、どのレベルならば自分は受かるのかを正確に把握できなかったりなど、不公平かつ非効率な状況を生み出しています。
かといって単に併願制を導入しただけでは、複数の高校に合格した生徒が選ばなかった高校が、その欠員分を補欠から合格させ、また、そこで欠員が出て云々が続く、非効率なことになります。
そこで、今、東京大学の小島武仁、野田俊也、慶応大学の中室牧子などが提唱している「受け入れ保留アルゴリズム」(DA)方式と呼ばれる制度を、公立高校の入試に導入すべきです。
このDA方式は、生徒は第一志望から順番に自分が行きたい公立高校をリストアップして提出します。
公立高校の入学を決めるための統一テストを都道府県ごとに行います。
テストの点数の上位の生徒から、第一志望の高校に割り当てていきます。
高校の定員がいっぱいになると、その高校を第一志望にしていた生徒は第二志望の高校に割り当てられていき、以下、それを繰り返していきます。
この方式だと、志望校の合格最低点に達しているのにその高校に入れないということは起きません。
生徒は純粋に自分が志望する順番に高校をリストアップすればよく、万が一、難関校に落ちた時のリスクを考えて志望校を変えるなどということをする必要がありません。
受かりそうかどうかを気にする必要はなく、個別の高校の倍率がどうなるかを予想する必要もなく、私立高校を滑り止めにできない生徒も、安心して難関校に挑戦することができます。
私立高校に行きにくい経済的困窮家庭の生徒であっても、家庭の財政を気にすることなく、難関校に挑戦することができるようになります。
ニューヨークの公立高校の入試にこのDA方式を導入して成功したことがノーベル経済学賞の解説文書でも言及されているほど、理論的に優れた方法であり、このDA方式の導入には、システム開発以外の費用がほとんどかかりません。
私がデジタル大臣の時に、中学校の先生が、高校に入試関係の書類を自ら持っていくという風習を廃止するためのシステム化に着手し、来年の入試から書類はデジタルで送れるようになります。
ですから、その次は、このDA方式のためのシステムをデジタル庁で主導して開発し、各都道府県で使えるように提供をするだけです。
公立高校の単願制をおかしいと思っている生徒、保護者、学校の関係者、大勢いらっしゃいます。
デジタル技術がこの問題を解決します。
引用元 X ポスト
- 生徒は、行きたい公立高校を希望順にリストアップして提出します。
- 都道府県ごとに統一テストを実施します。
- テストの点数が高い生徒から順に、第一志望の高校に割り当てていきます。
- 高校の定員が埋まった場合、その高校を第一志望にしていた生徒は、第二志望の高校に割り当てられます。
- このプロセスを繰り返し、全ての生徒の進路が決定します。


DA方式のメリットは、
- 生徒は、自分の学力に合った高校を希望順に選択できる
- 高校側は、入学意欲の高い生徒を確保できる
- ミスマッチを防ぎ、入学後の満足度を高めることができる
- 公立落ち私立強制がなくなる可能性が大きい
DA方式は、生徒と高校双方にとってメリットのある、公平で効率的な入試制度と言えるでしょう!
SNSでの反応
学校によってバラバラな内申点の付け方も改善が必要と言われています。
今回は公立高校の話でしたが、大学にも応用してほしいとの意見もありました。
高校の無償化になれば私立も加えるのか論争がありますが、この方式を取れば、幾らか改善しますね。
まとめ
この記事では、公立高校入試の単願制が抱える問題点と、その解決策として期待されるDA方式(受け入れ保留アルゴリズム)について解説しました。
・受験機会の制限や志望校選択の制限により、生徒の可能性を十分に引き出せない可能性がある。
・情報格差や経済的な理由により、不公平な結果を生む可能性がある。
・高校側とのミスマッチが生じ、入学後の満足度や学習意欲が低下する可能性がある。
・生徒は、自分の学力に合った高校を希望順に選択できるため、能力を最大限に発揮できる。
・高校側は、入学意欲の高い生徒を確保できるため、ミスマッチを防ぎ、教育効果を高めることができる。
・公平かつ効率的な高校配置により、全ての生徒に等しい教育機会を提供できる。
高校受験は、生徒の未来を大きく左右する重要なイベントです。
DA方式の導入により、全ての生徒が自分の可能性を最大限に発揮し、希望する進路を実現できる社会になればいいなと思います!
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